Debian Tips

Plone2.1の玄箱へのインストール

Debianでは、Plone2.0のパッケージが提供されているが、Plone2.0からPlone2.1への進化はかなり劇的である。 Debian化した玄箱にPlone2.1をインストールしたので、その記録を残しておく。 寺田学、永井孝、伏見潤著、㈱CMSコミュニケーションズ監修の「Ploneによる簡単Webコンテンツ管理」(秀和システム)のPloneインストール方法に従って、手動でPlone2.1をインストールした。 結果としては、Plone2.1は動作できたが、玄箱では負荷がかかりすぎて実用的ではないように思う。 しかし、Ploneは魅力的なので、それなりのスペックで静かなマシンが入手できれば、このサイトのPlone化も検討してみたい。

いくつかの試み

Ploneのサイトへいったところ、Plone2.5が最新で、Python2.4.3、Zope2.9.3、Plone2.5と必要なモジュールをパックにしたソースのtar.gz(Plone2.5-UnifiedInstaller-r2.tgz)がおいてあったので、それを玄箱ではないDebian機にインストールしようとした。 インストールは順調にいったが、Plone起動(Zope起動)でPythonのモジュールが見つからないというエラーが出た。 この方法を断念した。
次に、DebianのPython-2.3.5を使ってZopeやPloneのインストールを試みた。 最初に、Zopeで必要とされるモジュールとしてJapaneseCodecsをインストールしようとした。 インストールの途中で、「/usr/lib/python2.3/config/Makefile」がないというエラーが出て先へ進めなくなった。
従って、Python-2.3.5のインストールから開始することにした。

準備

Zopeの起動やZopeのインスタンスを置くディレクトリ(/var/zope)のユーザとしてzopeを作成する。
  sudo adduser zope
passwordやFull Nameなどを適当に回答する。


Zopeのインスタンスを置くディレクトリとして/var/zopeを作成する。 玄箱は、本来ファイルサーバとして使う目的なので、/mntの下ががいっぱいあいている。 /も60%くらい空きがあるので、そのまま/var/zopeをmkdirしてもよいのだが、次のようにした。
  sudo mkdir /mnt/zope
  sudo chown zope:zope /mnt/zope
  cd /var
  sudo ln -s /mnt/zope

一度、PythonのインストールからはじめてZopeのインストールまでいったが、Zopeのインストールのときに「JPEG support not available」、「ZLIB support not available」と出て失敗した。 「Ploneによる簡単Webコンテンツ管理」によると次の4つのライブラリが必要らしい。 「dpkg -l」で確認したところ、dvelが両方ともないようなのでそれをインストールする。
  sudo apt-get install zlib1g-dev
  sudo apt-get install libjpeg62-dev

Pythonのインストール

Python-2.3.5.tazをここからダウンロードし、適当なディレクトリに置く。
  tar Python-2.3.5.tgz
  cd Python-2.3.5
  ./configure
  make
  sudo make install
デフォルトでは、「/usr/local/bin」の下にpythonのバイナリがインストールされる。 Debianのパッケージでインストールされたpythonは、「/usr/bin」の下にある。 「which」コマンドでどちらのpythonが認識されるかを確認したところ、今インストールした「/usr/local/bin/python」が認識されたので、pythonの起動はパス指定なしで行うことにした。

Pythonのモジュールのインストール

Zopeでは、Pythonのモジュールとして「JapaneseCodecs」と「PIL」が必要となるので、それをインストールする。
JapaneseCodecs-1.4.11.tar.gzをここからダウンロードする(「ソース」をダウンロードする)。 pythonコマンドによって、次のようにインストールする。
  tar zxf JapaneseCodecs-1.4.11.tar.gz
  cd JapaneseCodecs-1.4.11
  python setup.py build
  sudo python setup.py install
Imaging-1.1.5.tar.gzをここからダウンロードする(「ソース」をダウンロードする)。 pythonコマンドによって、次のようにインストールする。
  tar zxf Imaging-1.1.5.tar.gz
  cd Imaging-1.1.5
  python setup.py build
  sudo python setup.py install
buildしたときに次のように、JPEG,ZLIBがサポートされていることを確認する。
  --------------------------------------------------------------------
  *** TKINTER support not available
  --- JPEG support ok
  --- ZLIB (PNG/ZIP) support ok
  *** FREETYPE2 support not available
  --------------------------------------------------------------------

Zopeのインストールとインスタンスの作成

Zope-2.8.8-final.tgzをここからダウンロードする。
  tar zxf Zope-2.8.8-final.tgz
  cd Zope-2.8.8-final
  ./configure
  make
  sudo make install
/opt/Zope-2.8の下にインストールされる。
次に、Zopeのインスタンスを/var/zopeの下に作成する。この作業は、zopeユーザとしてログインして行う。
  /opt/Zope-2.8/bin/mkzopeinstance.py
次のように入力する(adminはZopeの管理者のユーザ名で他の名前でもよい、パスワードは適当に入力する)。
  Directory: /var/zope
  Username: admin
  Password: 
  Verify Password: 
zopeの設定ファイルを修正する。/var/zope/etc/zope.confの次の行
  #    effective-user chrism
を次のように修正する。
  effective-user zope

Ploneのインストール

Plone-2.1.3.tar.gzをここからダウンロードする。 次の作業は、zopeユーザとしてログインして行う。
  tar zxf Plone-2.1.3.tar.gz
  mv Plone-2.1.3/* /var/zope/Products

Zopeの起動、停止方法

Zopeを起動、停止するには、/var/zope/bin/zopecrlコマンドを使う。 ここの手順でインストールするとZopeはポート番号8080として動作する。 ポート番号を1023以下にしたときはroot権限で、1024以上にしたときはzope権限で起動、停止する。
起動は次のようになる。
  /var/zope/bin/zopectl start
停止は次のようになる。
  /var/zope/bin/zopectl stop

日本語のための処理

日本語を正しく表示するために2つの処理が必要となる。
PythonのデフォルトのEncodingはASCIIであるが、PloneはUTF-8が推奨されているので、Zope(Plone)から利用するPythonのデフォルトのEnvodingをUTF-8にしておく。 そのためには、次の内容をファイルsitecustomize.pyとして/opt/Zope-2.8/lib/pythonの下に置く必要がある。
  import sys
  sys.setdefaultencoding("utf-8")

また、Zopeの文字コードをUTF-8にしておく必要がある。そのためには、Zopeを起動してから、次のURLにアクセスする。
  http://Zopeをインストールしたマシン:8080/manage
表示された画面の「Prperties」タブを押し、Nameを「management_page_charset」、Typeを「string」、Valueを「utf-8」とし、「add」ボタンを押す。 下記の画面は、すでにこのPropertyが登録されていることを示す。
Plone Siteの登録画面

Plone Siteの登録

Ploneを使うには、ZopeにPlone Siteを登録する必要がある。Zopeを起動してから、次のURLにアクセスする。
  http://Zopeをインストールしたマシン:8080/manage
表示された画面の右側のリストボックスから「Plone Site」を選択すると、Plone Siteの設定画面が表示される。
Plone Siteの登録画面
Plone Siteの設定画面では、Id(URLの一部になる)、Title、Descriptionを入力し「Add Plone Site」ボタンを押す。
Plone Siteの登録画面
次のURLにアクセスすると、ploneサイトが表示される。
  http://Zopeをインストールしたマシン:8080/Plone SiteのId
Plone Siteの登録画面

最終更新日:2006.7.23